社会起業研究科とはAbout

社会起業家育成のための専門職大学院

女子大学初の「社会起業家育成のための専門職大学院」。2年間の男女共学MBA-SEコース(社会起業修士)で、実務経験豊富な教員と多様な分野のアドバイザーをそろえ、地域や社会の課題をビジネスで解決する実践的なノウハウが学べます。平日は基本的にオンライン授業です。(土曜日もオンライン授業を併用します。)

特色
1. 概要
  • 「地域貢献度全国女子大No.1」の相模女子大学が設置する社会人向け専門職大学院
  • 「社会起業研究科」、2年間のMBA-SEコース(社会起業修士)
  • 新宿から快速急行32分(横浜から35分、藤沢から21分)の相模大野駅から徒歩10分
  • 授業料・施設設備費は国立大学並み(年間60万円台)、奨学金制度あり
2. 教育
  • 社会的課題をビジネスで解決するための体系的で実践的ノウハウを学び、社会起業家を目指す
  • 経営学の諸領域とコミュニティデザインやコミュニケーション技法について体系的に学ぶ
  • 年間の授業期間は6~7か月、平日19:00~(週に2~3日、基本的にオンライン授業)と土曜日昼間(基本的に対面授業、一部オンラインを併用)に開講
  • 修了までに「事業計画書」をまとめて修了(修士論文は不要)
3. 教員と学外ネットワーク
  • 実務経験豊富な教員と多様なアドバイザーがいる
  • インキュベーション・オフィス*とも提携(*起業するために活動する入居者を支援する施設)
4. 入試
  • 「事業構想書」と面接で合否決定
  • 学部生向けの推薦入試制度あり(志望理由書と指導教官の推薦状)
  • 22歳以上であれば高卒、専門学校卒、短大卒でも事前審査(書類+面談)を経て受験可能
研究科長メッセージ
大学院社会起業研究科 研究科長・教授 金森 剛 Kanamori Tsuyoshi
Be a Change Agent
多くの社会的課題の背景には構造的問題があるため、その発生構造を科学的に解明し、革新的な解決策を立案する必要があります。
我々はビジネスによる課題解決の研究と実践に参加していただける大学院生を募集します。
これまでの経験にさらに磨きをかけて修士号(MBA-SE)をとり、変革をもたらす人になりましょう。
教育理念

相模女子大学は、女子教育の草分けとして120年近い歴史を持つ大学ですが、近年では「見つめる人になる。見つける人になる。」のスローガンのもと、地域の実際をしっかりと見つめ、そこにある課題とその解決策を見つけることのできる人材育成を目指し、地域協働活動や発想力育成に力を入れてきました。その成果として、「大学の地域貢献度ランキング」(日経グローカル誌)において平成23年から連続して全国女子大№1との評価を受けてきました。ここで培った、地域の実態あるいは地域の人々との触れ合いから課題を見出す姿勢を、専門職大学院というひとつ上の教育段階へ展開していきたいと考えています。また今回設置する専門職大学院は男女共学ですが、女性の視点・発想が生かされる社会こそ今後の日本の発展に不可欠であり、女子大学として蓄積してきた教育経験を最大限活用していきます。「女子大学が設立する社会起業家育成のための専門職大学院」は、他に例のない、そしていま求められている学びの場です。

設置の目的

21世紀に入り、グローバル化やICT技術の発達に伴い、世界中の情報が瞬時につながるようになり、すべての「社会」が新たな段階を迎えています。一方で地域の特性や歴史・文化が軽視され、画一化や経済的格差の拡大、さらなる環境破壊といった弊害も目立ってきており、本当の意味で豊かな、持続可能で多様性を持った「社会」のあり方を考え、作り上げることが課題となっています。
「相模女子大学大学院社会起業研究科」は、こうした状況と課題を踏まえ、より良い社会の実現へ向けて、理論的な裏付けと実践力・実行力、即ち「マネジメント力」を備えた人材を育成すること、具体的には、望ましい社会を思い描き、その実現にむけた活動を実践できる高度専門職業人である「社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)」の育成を目的としています。

研究科概要

研究科名 : 社会起業研究科 Graduate School of Social Entrepreneurship
専 攻 名 : 社会起業専攻 Department of Social Entrepreneurship
授与学位 : 社会起業修士(専門職)Master of Business Administration in Social Entrepreneurship

養成する人材像
  • 企業や自治体の中で社会貢献型の事業を開発して運営する者
  • 地域で社会貢献型事業を起業したり、副業として経営する者
  • 社会貢献を目指したNPOなどに入りグローバルに活躍する者

3つのポリシー

学位授与の方針
ディプロマ・ポリシー

社会起業研究科は、より良い社会の実現へ向けて、理論的な裏付けと実践力・実行力、即ち「マネジメント力」を備えた人材を育成することを目的としている。より具体的には、望ましい社会を思い描き、その実現に向けた活動を実践できる高度専門職業人である「社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)」の育成である。この目的に沿って、以下の能力・知識・技能・態度を身に付け、修了に必要な単位数を修得するなどの要件を満たし、持続可能な社会の実現に貢献できる者に学位を授与する。

  • 社会起業家として、持続可能で多様性を持った社会の実現という目的に共感できる。
  • 経営学の5分野(組織行動・人的資源管理、技術とオペレーションのマネジメント、マーケティング、会計・ファイナンス、経営戦略)について習得している。
  • 現代社会の既存の制度、組織、システムに対して批判的な視点を持ち、社会的課題の発生構造を分析できる。
  • 経営学の知識・技術を活用しながら、グローバル化や技術革新などの環境変化を踏まえて、社会的課題解決のための戦略を立案し、起業するための能力を身に付けている。
  • 社会的課題解決の協力要請のためのプレゼンテーションを行い、関係者の組織化を進め、プロジェクトを運営するなど、人的ネットワークを構築しながら社会起業家として自立できる。
教育課程編成・実施の方針
カリキュラム・ポリシー
  • 社会起業にかかわるマネジメント、社会的課題解決の戦略、起業技術の各分野について、必要な授業科目を基礎から応用まで順序立てて用意する。
  • 経営管理のコアカリキュラム(組織行動・人的資源管理、技術とオペレーションのマネジメント、マーケティング、会計・ファイナンス、経営戦略)と社会起業論を合わせて合計6単位の基礎科目を用意する。
  • コアカリキュラムで学んだ知識を実務で応用できるように、「プロデュース・プロジェクト」や「プレゼンテーション演習」でのアクティブ・ラーニングによって、組織開発やコミュニケーションの能力を身に着けさせる。
  • 高い職業倫理感を持った起業家を養成するために企業倫理に関する科目を設置する。
  • 経営管理のコアカリキュラムと社会起業のコアカリキュラムをより深く学ぶため、マネジメント専門科目、社会起業関連専門科目を置き、実務に的確に活用できるようにする。
  • デザイン、社会貢献活動、組織開発については、さらにより実践的な演習科目を用意する。
  • 「起業・事業開発演習」で、実際に市場調査、事業企画、組織構築等資源調達、事業運営シミュレーション等を体験させ、実践力を身に付けさせる。
  • 授業はすべてアクティブ・ラーニングを基本とし、ラーニング・オーガニゼーションの形成を企図する。
  • 4学期制を採用し、授業時間105分×7回で1単位とすることで、社会人にとっての効率的学習を実現する。
入学者受入れの方針
アドミッション・ポリシー
  • 大学院進学の第一の目的として、社会貢献を考えている者。
  • 問題解決にあたり、主体的に行動する意欲がある者。
  • 自由で豊かな発想力を持つ者。
  • 多様な他者を巻き込む協働力を持つ者。
  • 自らの大学院修了後のキャリアを構想できている者。